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ランランラン♪
ベル音鳴らして自転車進む♪
茶色い服着た配達屋♪
ドジでちょっと間抜けでのんびり屋な奴だけど~♪
働くときは真面目です~♪
『リーンリンリンリン』
ベルの音を鳴らして自転車をこぐ男が1人。
茶色いコートをはおり、下に茶色いズボンと黒いブーツを履き、被ってる帽子と肩にかけている鞄には青い色の郵便局のマークがつき、両手には滑り止めが付いた白い手袋を履き、茶色いマフラーを巻き付けている。
長い金髪を無造作に首辺りで縛っており、高い身長に似合わない幼い顔が目立つ。
「ふぅ。今日は散々な目に会っちゃった。」
色々な店が立ち並ぶ通りを進みながら、今日あった事を思い返す。
「ネコのシッポはふんづけちゃうし、道には迷うし、パンクしちゃうし、鞄の中から手紙は出ちゃうし、それを見ていた呪い屋には笑われるし・・・」
はぁ~とため息をついていると、
「あっ!」
男は突然こいでいた足を止め振り向いた。
「する・・・気配が・・・」
自転車の向きを変え、男はこぎ始めた。
「あれ?瑠音今から行くの?」
「えぇ。華音は依頼を終えたんですね。」
向かいから着た女に返事する男。
「そうだよ。それじゃ道に迷わないようにね配達屋・瑠音。」
「はい。では、」
一礼をすると男は再び進む。
今から出会う依頼人のとこへ
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