1人目、桂木 未琴から水島カレンへ

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「これを彼女に・・・」 依頼物を渡され瑠音は頷く。 「分かりました。ではすぐにお届けいたします。」 その言葉に依頼主はホッと一安心し微笑んだ。 「ありがとうございます。では僕はこれで。」 「はい。道中お気を付けてくださいね。」 「はい。ではよろしくお願いします。」 そう言うと依頼主は手を振り、後ろに出来た光る道を歩いていった。 瑠音はそれに手を振って返すと、すぐに鞄の中に依頼物を『手紙』にしてしまった。 そしてカッチリと鞄を閉め、自転車に跨る。 「さてと、行きましょうか。」 ペダルを踏み目的の場所へと瑠音は向かう。 「ひっく・・・ひっく・・・」 1人の少女が道端で泣いていた。 緑色の緋翠の様な瞳に少しくせのついた長い茶髪。 少女は一頻り泣き終わるとゆっくりと立ち上がり、家に帰っていった。 少女の泣いていた場所には花やお菓子などが供えなれている。
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