1人目、桂木 未琴から水島カレンへ

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「これ・・・一体誰からか分かりますか?」 カレンの問いに瑠音は笑みを浮かべたまま答える。 「開けてみてください。」 そう言われてカレンは開けてみる。 すると中から金色の光が放たれた。 しかし不思議と眩しくもなく、それは丁度よく暖かな光。 「な・・・これは・・・」 光は徐々に人の形をなす。 変わっていく形はカレンにとって大切だった者になる。 「そう・・・。差出人は桂木 未琴さん。貴方の亡くなってしまった恋人。」 青年の、桂木 未琴となった光はそっと口を開く。 『カレン・・・』 「っう・・・未琴っ君・・・」 カレンの流した涙が頬を伝う。 泣いたばかりだと言うのに幾度も出ては溢れ落ちる。 「そして届けてほしいと言う『もの』は・・・【気持ち】」 未琴はカレンを抱き締めると、そっと手首を掴みながら少し距離を置いた。
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