狙われた男

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「念を押さなくても構わないですよ」 ただ こうもいっていた。危険な男だが頼り甲斐のある男でもあると」 「それで?」 「今 私は 困った事件に巻き込まれてしまっている。だからあんたの力を借りたい。助けてもらいたいんだ。」 「なぜ 警察へ行かないんです?税金払っているんでしょう?」 「警察に頼めるくらいなら とっくに警察に頼んでいる。それが出来ないから こうして あんたを訪ねてきたんだ。」 「なるほど」 杉田は ゆっくり 吸いかけのタバコをガラスの灰皿に押し潰した。
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