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特攻兵器襲来。
地上にいた無防備なもの達を無慈悲に、そして完膚無きまでに蹂躙し尽した厄災の雨。幸運なことに、サークシティは半年間降り続けたそれの攻撃を防ぎきることが出来た。僕達も一命を取り留めたわけだ。あと一日着くのが遅ければ、僕達はあの破壊の豪雨に飲み込まれていただろう。
特攻兵器によりナービス領は焦土と化し、ナービスは事実上消滅した。僕も当然ながら無職となったわけだ。
サークシティで僕達は、貧しいながらもまた以前のような慎ましい幸せな生活を取り戻しかけていた。今度こそ。僕はひたすらにそう願った。たとえ質素であろうとも、こんな日が続いて欲しい、と。世界統治機構アライアンスの発足。彼等の手腕により再び治まってゆく世界の秩序。全ては確実に良い方向へ向かっているはずだった。バーテックスが現れるまでは。
リーダーのジャック・Oは高らかにサークシティの名を宣言した。自分達バーテックスの本拠地の名として。それは一般市民である僕達にとっては迷惑以外の何者でも無かった。なにしろその発言により、サークシティはアライアンスの最終侵攻目標地点に定められてしまったのだから。
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