黒猫Ｗｅｂラジオ

第二回

　
ひーくん
「まあ。始まっているからにはしょうがないとして、今回で早くも二回なのですが――て、いい加減にいつまでもうちひしがれてないで、ちゃんと司会をやってよ。ゲロ様」

お嬢様
「ゲロ様って言わないで下さい。……ええ。始まってしまったことはしょうがないのですが、その前に一ついいでしょうか？」

ひーくん
「はい。どーぞ」

お嬢様
「ひーくんさんがロリコンって読者にバラしてしまってごめんなさい！」

ひーくん
「はい。今日のゲストは諸事情によりお呼びしなかったことになりましたー。皆様、申し訳ございません。あの綺麗なメイドさんが来ることを期待していた人達には特に申し訳ございません。全部そこのゲロ様のせいです」

お嬢様
「無視ですか!?　あと誰がゲロ様ですか!?」

ひーくん
「それでは今日のお便りを――てのも無かった。はいはーい、それでは次回からお便り募集でーす。ミニメでも伝言板でも、黒猫 婀凜栖に『黒猫Ｗｅｂラジオ宛』と書いてお送り下さい。たまに答えてくれるかもしれません」

お嬢様
「無視ですか!?　ねぇ!?　ここまで頑張って声張り上げているんでちゅが、無視ですか……!?」

ひーくん
「うるせえよ。あと、いちいちうるせえよ」

お嬢様
「うるせーて言いましたね!?　二回も！　何か二回も！」

ひーくん
「はいはい。わかったから静かにしてね。ちなみに今日のゲストは――はあ、なになに……今後のストーリーで重要な鍵を握るかもしれない人物になるかもしれない人、と。何だかややこしいね。え？　なに？　本当にこれから出るかもわからない？　なにそれ？」

お嬢様
「なるほど。だからここに出してもらえないんですね」

ひーくん
「呼んだのはアンタだけどね」

お嬢様
「反省します」

ひーくん
「まあ。どうでもいいけどね」

お嬢様
「……いいんですか？」

ひーくん
「うん。だって、」

お嬢様
「だって？」

ひーくん
「こんな初っ端からグダグダなとこにまったく知らない人呼んでもしょうがないじゃん」

お嬢様
「たしかに……」

ひーくん
「まあ。ゲストは次こそってことで」

お嬢様
「はあ……」

ひーくん
「あ。スタッフさん、そこにスタンバイしてる子。うん、その子。――帰しちゃって下さい」

お嬢様
「………可哀相に」