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遊ぶ予定がない日は A君に電話してた。   高2の後半から 精神科に通ってたあたし   ツレには弱音なんか 吐けなかった   意地っ張りで 不器用だった   あたしが学校に 行けなくなってから 親も精神的におかしくなってたんだと思う。   毎日訳もわからず怒鳴られ 暴力は絶えなくて   あたしの身体は 内出血したり 青痣がいっぱいあった   小さい頃から 家が嫌いだったあたし   期待されて 大事にされて   でも 家族は作り笑いばかり…   気持ちが悪かった   あたしはお兄ちゃんと いつも一緒に居た   パパとママは仲良しで 二人の間には 入れない気がしてて…   家族を大事だと 思えなかった   憎くて 憎くて   お兄ちゃんが家を出てから あたしはおかしくなった   友達にも裏切られ 親には殴られ   もうどうでも良かった。   それでもなんとか耐えて 精神的にも落ち着いてきて   でもトラウマって なかなか消えない   親が部屋の前を通る足音   暴力がなくなってからも その足音が怖くて   部屋の隅で膝を抱えて 泣きそうになりながら A君に全部話した   A君は お兄ちゃんみたいな人。   泣き出したあたしを 優しくなだめて 話を聞いてくれた。   『ツラかったなぁ』 『怖くないよ。大丈夫』   あたしが泣き疲れて眠るまで A君はずっと 電話を切らないでいてくれた  
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