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彼とはすぐに 意気投合した   最初は探り合い(笑)   本音なんか話さない   バカ話ばかりしてた。   でも、彼と連絡を取り始めて 少し経った頃   彼はもう あたしの中居た   好きとか そんなんじゃなくて…   必要以上に 壁を作るあたし   彼はもう そんな壁など 無かったかのように あたしの中に居た   不思議な人   そう思った。   それと同時に   この人には 嘘ついても無駄 作り笑いも 強がりも 全部無駄なんだ   そう思った。   あたしと彼は 似ていたんだと思う   だから 重なり合って 隠れんぼ   あたしには 彼の心が 見えなかった   何を考えてるのか   全く見えなくて…   人を見る目はあると 思ってたんだけどなぁ   ひとつだけ見えたのは   明るさとは正反対の闇―…   まさかその闇が 二人を引き裂く 根源だったとはね   運命の悪戯  
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