気持ち

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彼と出会って 彼を好きになってから 毎日楽しくて楽しくて   何をしてても 冷めてたあたし   自然に笑うことも 少なくなってたあたし   見える景色が いつも色褪せてて…   夜になれば ひとりで泣いてたあたし   そんなあたしが よく笑うようになった   目の前は いつもキラキラしてて…   久しぶりに マブダチに会った時   「ユキ変わったな」 って笑われた   あたしは無意識のうちに 彼の話ばかり 楽しそうに話してたらしい(笑)   「お前そんな乙女だったっけ?(笑)」   『うっさいあほ(笑)自分でもびっくりしてんだよホント』   「ユキがここまで変わるとはねぇ…あのユキが(笑)」   『ちょっと待て!!あたしそんな冷めてた?(苦笑)』   「ん、基本的に人に無関心だったじゃん(笑)あたしには優しかったけど☆」   『そりゃぉめぇはマブダチだからなぁ』   「ユキは男なんか本気で信用したことも、こんな惚気たこともなかったべや(笑)」   『あー…そうかも(笑)』   「最近のユキ眩しいよ(笑)恋する乙女☆(笑)」   『うるせぇよバカ(笑)好きなんだからしゃぁねぇべ』   「ふふ(笑)なんかあたしまで嬉しくなる☆」   『そんな変わったかなぁ?』   「ん、別人だね」   そぅ断言された(笑)   確かに 自分でも不思議なくらい 毎日充実感があった   ずっと引っ掛かってた 親との関係も…   彼に話したら 「親子関係って一番難しいモノだと思うんだよな。ユキがツラィのも解っとるし、だからって俺がお前の両親のこと悪く言ったら、お前は親嫌いだのなんだのって言ってても、多少嫌な気持ちになると思うから…。別に無理に話せとか言わんけど、お前の親やからきっとユキの気持ち解ってくれると思うんよ。ゆっくりでええから…少しずつでも話してみ?」 って言ってくれた。   それから 少しずつだけど 親に話しかけるようにした   ママもパパも あたしと同じだったのかも…   嫌いなんじゃなくて ただ接し方が 解らなかっただけなのかも   そう思った   だって話かけると 嬉しそうに笑うんだもん…   ママもパパも 前よりずっと よく笑うようになったし 話かけてくれるようになった   嬉しかったな… うん。  
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