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その頃はまだ
精神科への通院が続いてた
情緒不安定に
なりやすいあたし
泣きそうになりながら
彼に電話
「どうしたん?なんかあった?」
聞かれても
素直じゃないあたし
『なぁんもない☆』
「ならええけど…」
干渉しすぎない彼
あたしが話すまで
待っててくれる
無理に聞かれるのが
嫌いなあたしは
それが嬉しかった
「今日病院どうだった?」
『んーとりあえず親と話せるようになったって言ったら褒められたよ☆』
「褒められたんか!!良かったなぁ。泣かなかったか?」
『泣かないよ!!ユキ強い子だもん』
「泣き虫ユキちゃんやろ(笑)」
『うっさいあほ(笑)』
あたしは人前では
滅多に泣かない
でも彼との電話の時は
しょっちゅう泣いてた(苦笑)
悲しいわけじゃない
ツラィわけでもない
ただ甘えたかったのかな…
安心できる居場所
それが彼でした
泣きそうになりながら
かけたはずの電話
彼がいつも通り寝て
あたしは
『おやすみ。ゆっくり休んでね』
そう言ってから電話を切る
その頃にはもう
あたしは笑顔
彼の声を聴くだけで
安心できる
寝付きの悪いあたしが
電話を切った後は
すぐに寝れる
あたし単純だなぁ
と思いながらも
幸せな気分で…
ずっとこんな日々が
続くと思ってたのに
現実って甘くない
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