12.涙

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ビクッ それにしゅんのからだが反応した 「………え?」 しゅんは目を覚まし英二を見る 「…………」 「……え…いじ……君」 英二は目を開けていた まだしゃべれないのか何も言わない 「………英二…君……」 話せない その代わりに英二はしゅんに微笑んだ 「…………っ」 しゅんの目から涙 「………ったろ……」 英二が小さくつぶやく 「………そ…ばに…いるって………言ったろ……?」 しゅんの頭にはあの時の言葉が 『だから…… 斎藤春華さん 付き合って下さい 俺はしゅんを残して死んだりしません ……そばにいます 俺は……しゅんが好きです』 『そばにいます』 「…………うん」 .
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