2733人が本棚に入れています
本棚に追加
「…あ…しゅん」
「ん?」
「俺夢みたんだ」
「?」
しゅんはハテナ状態
「俺が意識なかった時だよ」
「………うん」
「その夢にな…声が聞こえてきたんだ」
「声?」
「……男の声でしゅん泣かすなとか、こっちに来るなとか…」
「………」
「んでな、そいつがしゅんに伝えてくれって頼んだことがあるんだ」
「………何…?」
「……守れなくてごめん…って」
「………」
しゅんの動きがとまる
「俺が…思うに……あの世に行きそうな俺をそいつは助けてくれたんだ……んで、そいつは………大樹なんじゃねーの?」
「……大樹………」
しゅんの目からまた涙
こぼれ落ちた
そんなしゅんを英二は静かに抱き寄せた
最初のコメントを投稿しよう!