1.出会い

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あっという間に12時半 英二はジャケットをはおり家を出た バイクにまたがりアクセルをふむ ファミレスまではバイクで15分 駅近くの大通りにある そのためお客は多く大盛況 忙しかった ましてや今日は土曜日 いつもより多いだろう ブルルルッ ファミレスについた バイクを止め、スタッフ専用の入口から入った 「お疲れ様っす」 そこにいたのは3個上の先輩、二条先輩だった 二条先輩は英二の大学を去年卒業した先輩 今はバイトに明け暮れる毎日らしい 学部やサークルは違ったがすぐ仲良くなった 二条は英二の憧れ 頼れる兄貴だった 「よー英二。今日は今からか?」 いつもながらに渋い顔 大人の魅力 ダンディーで南京錠のネックレスがよく似合う 「はい。先輩は終わりっすか?」 「そーだよ。夜の4時からしたんだけど眠くてやべーや」 「客どうです?」 「あー多いぞ………たぶん夜はもっと多くなるな……英二夜までだろ?」 「そうっす………忙しくなりそうですね……」 「あ、今日から新入り入るらしいぞ。7時からだっけな?女だとよ」 ニシシっと二条は笑った
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