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車が進むにつれ霧が濃くなる。
「光輝ヤバイな。回り全く見えないな」
霧が濃くて1m先も見えなくなっていた。
「引き返した方がよさそうだな」
光輝は、危険を察知し戻ろうとした。
光輝の話しを聞いていた祥子が、凄い見幕で言う。
「ちょっと待って!もうちょっとだけ行こうよ!」
それを聞いた俺は、祥子の様子がいつもと違うのに気がついた。
祥子どうしたんだろ?
いつもはもっと大人しいし、危なくなったら真っ先に帰ろうとするのに、今日はやけに行く気なのが気になる。
家で何か嫌なことでもあったのかな?
後で聞いてみるか。
俺はこの時、祥子の異変を気づいていながら、後回しにしてしまった。
これが死へのカウントダウンだとも知らずに…………
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