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悪魔は人を殺す。
そりゃそのとーりだ、何も間違っちゃいねぇ。
だが 人間はどうにも オレたちの存在に気がつかないらしい、オレは今日も 悪魔の仕事…『人狩(ひとがり)』をするコトもなく、ただボーッと 変わりもしない空ばかり眺めていた。
簡単に言うとさ、サボりってヤツだ。
オレはルイガ。根っからの悪魔で、背中には悪魔族特有の羽が生えている。
「おーい!ルイガー! 居るかー!?」
聞き慣れた声が聞こえた。
オレは動かぬ空から、自分のいる木の下で千切れるんじゃないかと心配になるくらい手を振ってる男に 視線を移した。
彼、名前はイリヤ、背中には 羽がある。オレと同じ 悪魔族だ。
仕事はテキパキこなすし、オレと違って真面目な方だ だから先輩にも気に入られるし、昇格のチャンスもおおいにある。
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