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『佳子…ミカなヤスと別れてん。ヤスな、彼女できたみたい…』
私は休憩の時間に佳子に全てを話した…。
笑いながら話した…。
じゃなきゃ泣いてしまいそうで…壊れてしまいそうだから。
『ミカ、無理しなゃ。私は今のあんた普通じゃないと思う。だって笑顔が笑ってないで。無理して笑わなくていいやん。辛いなら辛いっていいょ』
『ありがとぅ。でもな、笑えなくても笑っとかなもたないねん。たぶん壊れてしまったら立ち直れない気がするねん。しばらくは気張らしたってょ。時間が解決してくれるさっ!』
『…もう忘れや!あんたには旦那おる訳やし。ヤスはあんたを裏切って…』
『それはないっ!ヤスはそんな事しないよ。ヤスは全力でミカを大切に思ってくれてたの分かってたから。ヤスは苦しんでてん。ミカに旦那おる事。でもミカその事に気付かないふりして逃げてた結果やから。ヤスはまいちゃんに気があったのは事実やけどミカと付き合いながら他の女に手を出す子じゃないから!そんな男じゃないよ』
そう信じたいねん。これ以上傷つきたくないねん。疑ってしまうけどそれはミカが知る事はできひんやん。本人しか分からない事やねんからそれなら信じたい…。
『…ミカ。なんかあったら言うておいでや。辛いけど気持ちはいつか風化するから…これでよかったんやで。旦那にバレてからじゃ遅いんやで。』
『わかってるょ。大丈夫!絶対立ち直るから!…ありがとぅ佳子』
『キツイかもしれんけど、本間これでよかったんやで』
『はぁい♪』
佳子、これが正しいって分かってるんやで。旦那をいつまでも裏切る訳にはいかないって…でもな、全て捨ててもいいって思ってしまってん。最低なんも分かってる。自己中なんも。でもミカはヤスが…ヤスだけが側に居てくれたら幸せって別れてから気付いてん。アホやんなぁ。気付くの遅かった…。失って気付いたみたい。もう手遅れやねんけどね。
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