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裏切り
別れて四日…。
仕事も休んで、家で泣く日々が続いた。
昼間唯一一人になって泣ける時間。私は思い出しては泣いていた。
《鍵…!》
そう合鍵を返さなくてはいけない…。
私はヤスに鍵を返す為にヤスの家に向かった。
アポなしで…。
いつも通る道なのに違和感を感じた。
もう今日で最後の道…そう思うと涙がでた。
家のドアをそっと開けた…。
ヤスは夜仕事に行く為昼間は寝ている。
そぅっと部屋に入ると、ヤスが走ってきた…。
『な!なんで?』
『鍵返しに来てん。あと荷物も持って帰るわ』
私は精一杯の笑顔を見した。
『とにかく外でよ』
『???』
なんかすんごく焦ってる?
『今、まいが来てる。』
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