第二章 クルセア学園

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「…」 「…?どうしたのですか?セルレイ様?」 セルレイの目付きが険しくなった。 「…来る…」 「何がです?」 レアナが不思議な顔をした。 ジリリリリリリィ― 「何だ!?」 学園の警報器が鳴り始め、校内放送が流れる。 『皆さん!!落ち着いて聞いて下さい!!たった今学園内に魔物が侵入しました!!生徒の皆さんは部屋のロックを掛け、部屋で大人しくしていて下さい!!』 そぅ言い終わると放送は切れた。 「私たちはここに居た方が良さそうですね…」 レアナが不安そうにしている。 「そうだな、寮の扉は魔法を掛けてあるからちょっとやそっとじゃ壊れないし…」 ガタっ… 「…!!セルレイ、何をしている?!」 レアナはセルレイを見てびっくりしている。 「準備…」 「はぁ!?どこいく気だよ!?」 マルティスは声をあらげてセルレイに詰め寄る。 「魔物退治。」 セルレイは背中に大剣を背負い、左手の中指には黒い石の付いた指輪をはめていた。 「やめなさいよ!!何かあったらどうするの!?」 レアナがセルレイを止めようとして、腕を掴んだ。 「大丈夫、ちゃんと帰ってくる。行くぞ、ミナリア。」 「はい。」 「ちょっ…もぅ!!私も行きます!」 レアナはセルレイ達の後に付いていった。 「…これ…俺も行かなきゃいけないパターンか…?」 マルティスは盛大に溜め息をついて後に付いていった。
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