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「…」
「…?どうしたのですか?セルレイ様?」
セルレイの目付きが険しくなった。
「…来る…」
「何がです?」
レアナが不思議な顔をした。
ジリリリリリリィ―
「何だ!?」
学園の警報器が鳴り始め、校内放送が流れる。
『皆さん!!落ち着いて聞いて下さい!!たった今学園内に魔物が侵入しました!!生徒の皆さんは部屋のロックを掛け、部屋で大人しくしていて下さい!!』
そぅ言い終わると放送は切れた。
「私たちはここに居た方が良さそうですね…」
レアナが不安そうにしている。
「そうだな、寮の扉は魔法を掛けてあるからちょっとやそっとじゃ壊れないし…」
ガタっ…
「…!!セルレイ、何をしている?!」
レアナはセルレイを見てびっくりしている。
「準備…」
「はぁ!?どこいく気だよ!?」
マルティスは声をあらげてセルレイに詰め寄る。
「魔物退治。」
セルレイは背中に大剣を背負い、左手の中指には黒い石の付いた指輪をはめていた。
「やめなさいよ!!何かあったらどうするの!?」
レアナがセルレイを止めようとして、腕を掴んだ。
「大丈夫、ちゃんと帰ってくる。行くぞ、ミナリア。」
「はい。」
「ちょっ…もぅ!!私も行きます!」
レアナはセルレイ達の後に付いていった。
「…これ…俺も行かなきゃいけないパターンか…?」
マルティスは盛大に溜め息をついて後に付いていった。
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