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「禁術とは、普通の魔法とは違い、あまりにも威力が強力で、制御が難しいので、使用を禁止された魔法です…」
「そこまでは、私もわかります!!ですが、先ほどのセルレイの腕みたいな事は…」
レアナはセルレイの腕を思い出して、また口を押さえる。
ミナリアが話しを続けた。
「…禁術が使用を禁止されている理由は、もう一つあります…禁術は発動者にかかる負担が大きすぎる上、発動する度に、発動者を蝕むのです…」
「禁術を使い続けるとどうなるの!?」
「…魔物になる…」
セルレイが不意に口を開く。
レアナは驚いて声も出ない。
「セルレイも大丈夫そうだし、俺はもう部屋に戻らせてもらうよ。」
マルティスは場の空気の重さに耐え兼ねて、医務室を出た。
「…ねぇセルレイ…私…あなたの事何も知らない…知りたいです…」
レアナは目に涙を浮かべながらセルレイを見つめる。
「…今日は疲れたから、このまま医務室で寝る。レアナ…」
「っはい!!
「聞きたいならミナリアに聞け…」
レアナはミナリアを見る。
ミナリアはレアナの視線に答えるように頷く。
ミナリアとレアナはセルレイ医務室を出て、セルレイの部屋へと向かった。
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