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「セルレイ!!」
異空間から帰って来たセルレイ達の元に戦闘奴隷の殲滅を終えたマルティス達が駆け寄ってくる。
「どこに行ってたんだよ!!」
「…」
セルレイは俯いたまま黙っている。
「…セルレイ?」
「マルティス…」
セルレイの顔を覗き込もうとしたマルティスをレアナが止めて首を振った。
「セルレイ…先に家に戻ってますね。」
レアナはマルティス達を連れて、家に戻って行った。
セルレイとソフィーとハクだけが、戦闘で荒れ果てた村に残っている。
「…なぁソフィー…」
ソフィーはセルレイの隣にちょこんと腰を下ろす。
「なに?」
「…俺達は…なんで…こんな苦しまなきゃならない?」
セルレイの下の地面がポタポタと湿る。
「…そんなの…わかんないよ…」
ソフィーが手で顔を覆う。
「クゥン…」
ハクがセルレイとソフィーの顔を覗き込む。
セルレイはハクの頭を俯いたまま撫でてやる。
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