10628人が本棚に入れています
本棚に追加
「食事持って来ましたよ。」
セルレイはベッドに座りながらウトウトとしていたが、レアナに声を掛けられて目を覚ました。
「あ…悪い…」
セルレイは立ち上がり、ヨロヨロと椅子に座った。
「…あまり食欲がない…」
「食べなきゃダメです!!」
セルレイはゆっくりと食事を口に運ぶ。
「…旨い…」
「良かったです。」
レアナはにこにこ笑いながらセルレイを眺めている。
「…研究所では…まともな飯なんか…出て来なかった…」
セルレイの一言にレアナの顔が一瞬で曇る。
「…テトラも…キッドも…まともな飯なんか食った事無かったんだろうな…」
セルレイは食事を終え、一息ついた。
「…レアナ…頼みがあるんだ…」
レアナは無言で頷いた。
「…もう一度…異空間に行って、テトラを連れて来たい。
一緒に来て欲しいんだ。」
「わかりました。」
セルレイはレアナの返事を聞き、立ち上がって床に先程と同じ魔方陣を描き始めた。
「…出来た。」
レアナは頷いて、魔方陣の上に立つ。
セルレイも魔方陣に立ち、魔力を込め、セルレイ達が一瞬でその場から消えた。
最初のコメントを投稿しよう!