第十八章 入学

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セルレイとレアナはそのままキッドの墓へ来た。 セルレイはキッドの墓の隣に穴を掘り、テトラを埋めた。 レアナから剣を受け取り、剣を突き立てる。 「…せめて…一人で寂しく無いように…な…」 セルレイは大剣の柄に付いていたキッドの鎖を外し、キッドの墓に還した。 「いいのですか? キッドさんの形見…」 「いいんだ…キッドはもう一人じゃない。 これで…テトラもキッドも寂しく無いだろう…」 セルレイはキッドとテトラの墓を愛しげに見詰める。 レアナはしゃがみ、両手を合わせて目を瞑る。 「…セルレイ…あなたは…寂しく無いのですか?」 レアナがしゃがんだまま目を開いた。 「…俺には仲間がいる… 寂しいなんて言ったら、テトラ達に怒られるよ。」 セルレイは木々の間から見える夜空を見上げ、小さく笑った。 「…良かったです…」 「何がだ?」 「…私達を仲間と思ってくれてるんですね。」 レアナは立ち上がり、来た道を歩いて行く。 「…当たり前だ… こんなにも支えてもらってるんだ…」 「何か言いました?」 「いや、何でもない。」 セルレイは立ち止まって、セルレイを見ているレアナの元へ歩き、レアナと共に屋敷に帰って行った。
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