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激しい雨が降る。
僕は窓の外の霞んで見えない月をあるかのように見つめ、窓の近くのベッドに横たわった。
針が止まった。
午後10時。
雨音にうなされている。
「おい、おめぇも来るか?俺らの世界に」
…変な夢だったみたいだ。気にしなかった。いや、また夜が来ると忘れていると思った。
僕は、カーテンをパッと開けた。空の日差しに驚いた。
昨日のバカみたいな雨が止んでいて、空の優柔不断さがようやく分かったような気がした。朝だ。
今日は、親も誰もいない。仕事で父は海外へ一週間前に行ったし、母は朝早くから出張に行っている。なんとも思わないな。
朝ご飯は、パンと味噌汁で済ませた。あと、今日は【孤独】も付いた。
「行って来ます。」何て言いやしない。「出て行きます。」って言いたいくらいだ。と思いながら僕はいつもと同じ学校へ向かった。
僕は公立の高校へ電車で行く高校生。
いつも朝はこんな感じだ。
いつもなら、ね…。
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