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月夜。
月はただ、濁ることのない光で微笑んでいる。
ほぅ… と小さく。
感嘆の吐息が出てきた。
――ああ、綺麗。
こうして…私は恋を知ったのだろうか。
「上、ばっかり見ていたら…転んじゃうんだからねっ」
きゅ、と握ってくる小さくて大きな拘束。
大丈夫。
だって、月に恋ができたのも貴女がいたから、だし。
「……そう……」
ふいっ、と下にうつむく彼女に
拗ねた?
と聞いてみる。
「だ……誰が……っ。」
だってこうして手を離さずにいてくれるもの。
――だからね
私はこんな時間が大好きで月に恋をしているんだ。
銀色はいつまでもやさしくて。
二人で見上げる月夜は。ほら、こんなにも温かい。
※月とか太陽の関係にときめき中。
まぁ、それはオフで発散してきますー。
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