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「あ……ま…ん……いて………」
横から聞こえるような雑音は空耳だな。
いや~、取り敢えず叫びますか?それとも吠えますか?
敢えて笑います。
「ククク……」
驚いた?怪しい笑いだよ。
ギリギリまで悩んだよ「ガッハッハ」か今のヤツ……気分によって変わるからむず…
「しっかりしろー!!!!!」
俺が無意味な思案の連鎖を繰り返していた所、横に危機が迫っていた。
叫び声と俺の頬一直線の手の平。
「ブッ!!!!!」
弧を綺麗に描いた手の平は俺のほっぺにクリーンヒット。
もう少し威力が弱ければ「親父にもぶたれた事無いのにぃ!!」と大人な対応を見せる事が出来たが、余裕が無かった。
これじゃあ、一般人と変わらんじゃあないか。
俺ほどのエンターテイナーが……
「あっ、ゴメンナサイ……」
どうやら、このティーチャーもこんな威力を魅せるつもりは無かったらしく、本当に申し訳なさげに頭を下げる。
一瞬でも、あっ、この人俺を殺る気なんだな、と思った俺を呪ってやりたい。
可愛ければイインダヨー、グリーンダヨー
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