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「しょうがない、ならアナタのイヤらしい豊満な胸で俺を癒やしてくれたら考えます」
あくまで考えるだけだよ。
ただ一つ勘違いしないでくれ、確かに俺は巨乳好きだが貧乳も、それはそれで良いものがある!!
俺の反応を見た美女は心を見透かし、大袈裟に嘆息した。
でも、そんな仕草も絵になるね、美人って
「無理だね、それは君がもっとまともになってから考える」
それを聞いた俺は「俺マトモ!!」という高らかに宣言したい気持ちをグッと抑える。
駄目だ、ここで言っては駄目だ。
『まともな人間は自分からまともだと発言しない!!』と俺の心の中のアメリカ出身の博士、ジューリ・スクー博士も言ってるじゃないか!!
俺の苦悶の表情に一瞬不思議な顔をした美女だったが、そこはスルーに徹しておく。
「取り敢えず、明日から転入する秋本君だよね。」
クッ、だからそんな平凡な名前じゃない!!
とひたすら心の中で叫んでみる。
美女は俺の無表情を肯定と自分の都合良く解釈し、続けた。
「私は、この桜沢女学院の教員の畑中(ハタナカ)です、宜しくね」
握手を求められては握り返さねば男が廃る。
精一杯ニギニギしてやったね、俺は
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