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どうするか・・・
とりあえず帰るかなって思って
電車にユラリ揺られて
無事に帰宅した
脈絡がないが事実だ。
「ただいま。」
玄関から入り
置いてきぼりにした
compに一言、言うと
シュォォッ・・・とか言う
耳慣れた音が聞こえて
「主、暇ナノカ。」
電子召喚陣から勝手に
魔獣:オルトロスが現れた。
「暇ナンダヨ、御影行くかな」
「アソコニ行クノカ?」
オルトロスは問うた
「どうするかな。」
マッタリして居る緋夕
かなり優柔不断な態度だ
「ハッキリシロ、主」
何と無く行くかなと決めた
「ナラバ、行クゾ・・・」
オルトロスに引っ張られ
緋夕はなんとか立ち上がって
それから数時間後。
「それであんたも来たのか
『葛木』君や。」
「良いじゃないか、来たって。」
葛木は緋夕の苗字だ
留梨はこっちで呼ぶ事が多い
何かしら含みが有る言い方で
「それで、首尾は。」
あんまり良く無い様だ。
その答えは、彼女の態度が
如実に物語って居た
芳しく無い顔をしていたからだ
「仕方無いかな。」
緋夕は諦めた感じで言う
「まあ、なんか可笑しいのさ
何かに脅えている感じかな。」
「脅エ、トハナ・・・」
オルトロスは考え込む
「不思議な物だな、本当に
悪魔連中なんか
怖い物知らずだけだろう」
「そう言う訳じゃないさ。
奴らだって感情もあるのも知ってるだろう
コイツらだって、或る意味一緒さ」
「・・・マア、ナ。」
オルトロスが二つの頭で
複雑な顔をした
「でも、花梨は普通だったぞ」
「あの娘は割と特殊なのよ?」
緋夕が疑問符を浮かべる・・・
「何がさ」
「あの娘はピクシーじゃないくて
もう、他の物になってんのよ。」
「ハァ、何がさ・・・
普通の妖精じゃないのは解るが」
緋夕の頭の中に
浮かれた花梨(バカ)が浮かぶ
「正直なんで
あの器に入ってるのか
謎だよ、本当」
留梨が溜息を付く
ソレも呆れた様に
「そんなに凄いのか?
あれだけ見てれば普通のとは
変わり無い様な気がするが」
「あんたも馬鹿ね
・・・解らないかなぁ。」
溜息ついて
呆れ気味に留梨が言う
「解らないわな、スマンわ」
退魔師と召喚師の差だろうか
「全然。」
「主・・・マア、仕方無イガナ」
呆れた様に言うオルトロス
「ぶっきらぼうに言うとさ
此処に居るのは
あんまり意味無いよあんたは」
「ソウ言ウ事ラシイナ、帰ルカ」
「そうだな、帰るか。」
二人は帰る事にした
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