始まりの出会い

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ジリリリリリ……!! 真夜中、ミネラルにある大きな屋敷からけたたましく警告音が鳴り響いた。 空が多くのライトで照らされ、屋敷中がライトアップされる。そして屋敷を取り囲んでいる塀の中では、複数のの警察官が忙しく走り回っていた。 「おい!そっちを探せ!!侵入者がまだ屋敷の外にいるかもしれん!」 「はっ!分かりました!」 警官が警告音を鳴らした人物を捜す為にその場から少し遠ざかった。その後、うっそうと茂った草木の中で警官のやり取りを見ていた人物が呟いた。 「鳴るの早っ…。」 しかも警官が思ったより多い…。 小柄な人物はじっと茂みの中に潜んで辺りの様子を伺う。 誰から見ても怪しく、警告音を鳴らした主だと分かる。 「まだ何もやっていないのに入っただけでこの有様(ありさま)…。セキュリティーが強すぎだって、この屋敷。」 誰から見ても分かる侵入者、所謂泥棒は一人でブツブツと独り言を呟いていた。
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