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スカイネットの人工頭脳ユニットは言うまでもなくこの事態を予測し、ナヴァホ山を基点に人間の生命を組織的に探しはじめ、その円をどんどん拡大してロッキー山脈全体へ、さらにはその先へと探査の網を広げていった。
このため、毎月の経過とともに人間の数は減り、ナヴァホ山戦略地域にいるのは、空軍大佐のスティーヴ・アールと、アカデミーの教官や学生、地元の警官、二、三の消防士からなる、わずかなレジスタンスの戦士だけになっていた。
索敵殲滅パトロールのマシーンから逃れて、何年も山中に隠れていた彼らは、偶然、山の中心に至る監視されていない、塞がれてもいない通気シャフトにぶつかった。これはナヴァホ山の中心へのいわば裏口だ。
脳を殺せば、全機能が停止する。そこで彼らは五キロトンの威力がある核爆弾をそのシャフトに投げこみ、山の内部にあるスカイネットの人工頭脳を破壊する計画を立てた。
アール大佐とボランティアの一隊がこの任務に取りかかったのは、六月一日一八00グリニッジ平均時だった。
いまから三十日まえだ。
それ以来、この一行からの連絡はとだえ、スカイネットは相変わらず機能し続けている。
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