―初恋―

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あたしはあれから先生の家には行かないで大学に行って家に帰る。 そんな日々を繰り返していた。 少し先生を思い出すと涙が出そうになるからすぐに考えるのをやめる。 あたしはもう19歳になった。 またちょっとだけ大人になった気がした。 あたしはあの日、もらったブレスレットをわざと置いてきた。 そしてそのまま離れた。 携帯のメモリーに残っている先生の名前を削除する。 これで本当にさよならをした。 あたしが好きだった先生。
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