―恋―

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先程話し掛けてきた女の子から離れると俺は校舎の中にいた。 足は勝手に一つの教室に来ていた。 扉の上には『理科室』と、札か掛けられていた。 生徒が鍵を掛け忘れたのだろうか。 扉はすんなり開いた。 この教室に近づくにつれ頭痛がしてきていた。 何かを思い出せと、促されているように。 脳裏に場面が蘇る。 『………話があります』 『待って、先生!』 『眠りの森の美女………』 所々思い出す言葉。 俺は頭痛に堪えれなくなりこの教室から離れて学校を出た。 もう少しだったような… あと少しで全て思い出せそうな。
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