―初恋―

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「先生!」 思わず大声で叫んでいた。 辺りを見回しても先生はどこにもいなかった。 「先生…」 小さく呟きあたしは喫茶店には戻らず歩いた。 先生の姿を見ただけで胸の鼓動が早くなって… 泣きたくなって… 抱き締めて欲しくて… 逢いたいよ…。 歩いてる内に空は曇り、いつしか雨が降り始めていた。 体全身濡らす程の雨はあたしの泣き声と涙を掻き消してくれた。
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