日常から非日常へ

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「ふわぁ~あ、よく寝た~」 広瀬 京(ヒロセ ケイ)はまだ眠そうにまぶたをこすっている。京は大きい欠伸をした後、のそのそと体を起こして窓に向かった。 カーテンの隙間からは光が少し漏れ出ている。 京が勢いよくカーテンが開くと、まばゆい朝日が部屋一面を照らした。部屋にはテレビやゲーム機、漫画などが置いてある。ごく普通の高校生の部屋だ。 「……いい朝日だなーっと」 寝癖だらけの肩に付きそうな髪をぼりぼりと掻きながら、京は小さく呟いた。まだ完全に目が覚めていないのか、相変わらずのそのそと緩慢な動きでベッドに戻る。
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