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まだじゃれ合っている大和たちを横目に、私は亜美ちゃんに歩み寄る。
亜美ちゃんは私に気付くと、少し緊張したように立ち上がって姿勢を正した。
「亜美ちゃん…だよね。はじめまして。宮間愛です。
今日は、本当にありがとう。危ないことさせちゃってごめんね」
そう言った私に、亜美ちゃんは慌てて手を顔の前で振る。
「そんなっ…私は全然大丈夫です。それに、背格好が似てるからって新君に言われたから引き受けたんですけど、私が愛さんの代わりなんて図々しかったです。。。」
そう言って俯いた亜美ちゃんの言葉の意図がわからなくて首を傾げると、いつの間にか仲裁を終えて近くに居た新君が、苦笑を浮かべて補足してくれた。
「愛先輩みたいに美人な人の代役したことに、恐縮してるんだよ」
その言葉に驚いた私は、慌てて亜美ちゃんの顔を覗き込む。
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