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目をつむり、ハサミを持つ手に力を込めようとした瞬間…
「何やってんだよ?」
「?!離してっ!!」
いきなりハサミを持つ腕を掴まれ、私は見ず知らずの男に見下ろされていた。
掴まれた腕を振り払おうとしてもビクともしない。
何なのよコイツ…私に構わないでよ…!!
しかもこの制服…ウチの生徒じゃない。しかも学年も同じなんて。。。
無駄な抵抗だと思った私は、せめてもの反抗として男から思い切り顔をそらして俯いた。
「髪、何でこんな所で切ろうとしてんの?」
「…」
いきなり現れた男に説明する道理なんて全くないと思った私は、無視することに決めた。
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