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「おい、聞いてんのかよ?」
男はそう言って私の顔を覗き込んでくる。
「あんたには関係ないでしょ」
私はそう言って力の弱まった手を振り払い、もう一度ハサミを握り直した。
「…っ、だから、止めろって!!」
「ちょ、離してよっ!!!」
男は再び私の腕を掴み、とんでもないことを口にした。
「…んなことしねーで、俺の女になれよ」
「………はぁ?!」
突然の意味不明な言葉に、私は思わず持っていたハサミを落とした。
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