人間になりたがった猫

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「もとに戻れないよ?」 「戻れないよ?」 お願いします… 私はそう願った… 「でもいきなり女性がいても…あせるよね?」 「あせるよね?」 「そうでしょうか?」 あれ? 「もう人間にしちゃったけどね」 「しちゃったけどね」 私は辺りを見回した いつも大きかった机が! いつも大きかった窓が! そして最後に鏡を見る… 彼がいつも髪を直す鏡を… 「これが私?嘘でしょ?」 その鏡には白く長い髪の(私)がいた
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