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「誰だ!お前は!!」
バケツを抱えた兵士達に見つかった。1.2.3……6人。見る限り銃器を持っていない。
「キリサキを実施してる途中だ。お前らもやってみるか?ん?」
紅く染まった鋏を開く。
背景の炎のお陰で更に朱く。
「侵入者だ!殺せー!」
ナイフは常備しているらしく、バケツを投げ捨てサバイバルナイフを持って突っ込んできた。
「馬鹿野郎共が」
シャキンッ!と鋏が鳴る。
オレが構えた証拠だった。
「キリサキに接近戦で勝てると思うなぁッ!!」
ザザッザッと三閃。
一人が何も話す事なく飛沫に散った。
「……お前らの血は…何色かな……?」
シャキンッシャキンッと鋏を鳴らす。
もはやオレは人間ではないかも知れない。
人間と言う名の
初月 無人と言う名の
キリサキを名乗りし殺人鬼。
「安心しろ。ちゃんと三回で感じなくさせてやる」
一番手前にいた兵士の心臓をいとも容易く貫き、更に一つ奥の兵士の襟を掴み喉笛を斬り裂く。
ほぼ同時に兵士は地面に伏した。
「2、3。あと三人」
「逃げろ!」
「化け物だっ!」
「助けてくれー!」
逃げるなら勝手にしろ。
逃がす気は無いが。
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