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「結婚することになったんだ。おまえのことはまだ好きだけど、別れよう」
夢でも見ているのかと思った。敬吾はそれきり何も言ってくれなくて、俺たちの関係はここで終わりになった。
敬吾がバイ・セクシュアルなのは知っていた。数年前から付き合っている彼女がいることも知っていた。
遊びだってわかっていたはずなのに、どこかで期待していた自分がいた。いつかは自分を選んでくれるのではないかと。けれどそれはただの自惚れに過ぎなかった。
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