一.

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そして、翌日。 昨日、長々とお説教された僕は時折うとうとしながら稽古に出ていました。 "それにしても眠い…土方さんの説教ながすぎですよ。心配してくれるのは嬉しいんですけど…過保護すぎです。" なんて考えていると… 『沖田、寝不足か?』 切れ長の鋭い目、クールで落ち着いた表情…の美男子が声をかけてきた。 『斉藤さん、僕そんなに眠そうですか?』 『あぁ…。何かあったのか?』 "斉藤さん、以外に優しいんですよね。他のみんなは気付きもしないのに。" 『それが…昨日、土方さんが夜中までネチネチ、ネチネチとお説教するもんですから、すっかり寝不足で。』 斉藤さんは苦笑いしながら 『ネチネチって、そんなこと言ってると、また説教されるんじゃないか?』 『そうですね、じゃあ今の話しは秘密って事でお願いします。』
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