一.

9/24
前へ
/183ページ
次へ
僕にお説教するのを終えた土方さんは、近藤さんの部屋に向かいました。 『近藤さん、入ります。』 『歳…いや、土方くんどうぞ。』 そう言われると神妙な面持ちで部屋に入って行く。 『"土方くん"…か…なんか慣れないよ、この呼び方。』 すると厳しい目つきで 『そんなこと言ってちゃダメだぜ。近藤さんは局長なんだ。他の隊士にしめしがつかねぇ。』 『わかってるんだがなぁ~。あっ、そういえば用件はなんだね?』 『そうだった。昨日な総司が、外で体を拭いてやがったんだ。あいつは自覚がなさすぎるんだ。女なんだぞ。バレたらどうなるか…。』
/183ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1377人が本棚に入れています
本棚に追加