一.

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その日の夕暮れ時のことでした。 原田さんや永倉さん、斉藤さんや藤堂くん達とたわいもない話しをしていると… 『沖田くん、芹沢先生が君も一緒に大阪へ着いてくるようにとおっしゃっている。よいな。』 少し神経質な性格の男、新見さん。一応、副局長ですから逆らえませんね。本当は行きたくないんですけど。 『はぁ、わかりました。それにしても、芹沢先生は急に僕に着いてこいだなんて…どうしちゃったんですかね~。』 すると突然、斉藤さんが… 『私も大阪に着いて行ってもよろしいですか。』 なんて、言い出したのです。 "どうしたんでしょう?斉藤さん…大阪になにかあるんでしょうか?" 僕を心配して名乗り出てくれているなんて、気付きもしませんでした。 『斉藤くん、それは…』 と新見さんが言いかけたところで… 『総司だけじゃあ、何しでかすかわかったもんじゃあないですから、斉藤くんも連れて行ってやって下さいよ。新見さん。』
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