一.

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料亭のお座敷に通され、料理が次々に運ばれてきました。 慣れない料亭の雰囲気にそわそわしている僕を尻目に、芹沢さんはもくもくとお酒を飲んでいました。 『沖田…』 突然名を呼ばれ、ビクッとしつつ 『なんでしょうか?』 『なんで、お前は京都へ来た。』 『それは…近藤さん達の役にたちたかったんです。』 『ふっ、正直なんだな』 "あっ、ちょっとは天主さまの為とか言った方がよかったんでしょうか。でも、これが僕の本心ですから。" 『近藤さん達の為ならなんだってしますよ。』 "そう、なんだって出来る。あの二人の為なら。"
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