はじまり

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『でも、僕は男として育ってきましたよ。沖田家の跡取りとして。』 男として厳しく育ったんです。男に劣るなんて言わせませんよ。 少しむくれた顔をした僕に土方さんは話しを続ける。 『だったら尚更ダメだな。お前がいなくなったら沖田家が…』 『関係ありません。むしろ、僕がいなくなった方が話しがややこしくならなくて済みますしね。将来、結婚をすすめられたら?跡取りはどうするんです?僕に婿をとるわけにいきませんしね。世間様には男と言ってるんですから。』 "ずっと、これからどうしたらいいのか考えてたんです。" "二人の為に生きれるなら、それが一番いいんです。" "こんな僕を二人は救ってくれたんですから。" なんて事は、恥ずかしいから絶対言いませんけどね。
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