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俺を見てくれている。
それから彼女の声と俺のピアノが放課後の音楽室に響いた。俺がクラシックも大丈夫だと言ったら彼女はよくクラシックも歌う様になった。それだけでは無くポップス、ジャズ色々歌った。
心地よい彼女の歌声が俺の指を動かした。
でも、本当の事は言えなかった。
「ねぇ、嵐君。予告せずに皆の前で歌ってみたくない?面白そうでしょ!」
『いいね、来週の文化祭の時に音楽室で歌おうよ!』
「うん!何歌う?」
『そうだな…、皆が知っているポップスとかはどう?』
「それがいいね!」
まさかあんな事になるとは2人とも思いもしなかった。
…先生達が俺らの事をマークしていたなんて気付かなかった。
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