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第4章:風の図鑑
「緊張してきた」
『大丈夫だよ。音楽室の鍵は閉まってるんだから』
「そうだね。…頑張ろう」
『準備は平気?』
「あ~、…よし。嵐君は?」
『いつでもどうぞ』
そして俺達は音楽室の窓を全て開け放ち演奏を始めた。
音楽室は模擬店等ある所からは大分離れており人はあまり通らない場所にあったが、3階にある音楽室の真下の中庭には休憩をしたり準備の為ひと気はあった。
「凄い綺麗な声、誰だろう?音楽室から聞えるよ」
「ピアノも上手い。行ってみよう」
鍵は開かずドアを無理矢理開ける音がしたが俺達は構わず歌った。
廊下がどうなっているのか分からないがどんどん賑やかになっているのだけは分かった。
それが先生達の目にとまり急に音楽室の鍵が開けられた。
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