風の図鑑
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「2人とも待ちなさい」 『(…、恵。聞えるか?)』 俺は小声で恵に話し掛けた。恵には聞かれたくない。恵を音楽室から出そうと思った。 「(うん)」 『(俺が先生達に話す。恵は逃げろ)』 「(こんな形になったけど嵐君に話ておきたい事があるの)」 『…』 俺も覚悟を決めないといけないのだろう。
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