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第5章:仕組まれた始まり~1~
「やっとですね」
「ええ、待っていましたからね」
「雨宮さん、紺野君…。ごめんね…」
「佐伯先生。やっと叶いましたね」
「…、ええ」
音楽の先生は驚いていた。
俺達はコレだけの事で校長室に行かなければならいのか分からなかった。確かに文化祭期間中はあのフロアーは立ち入り禁止になっていた。
集まってきた生徒は呼ばれず、注意だけで済まされたのに俺達は違った。
「来なさい、2人とも」
「待って下さい。なぜ校長室に行かなければならないのですか?」
『そうです。立ち入り禁止の所に入った事は反省しています』
先生達は聞く耳持たず俺らの腕を掴んで半ば強制的に校長室に連れて行った。
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