出会い

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ふと横を見ると、和也くんが何かを必死に探している。 「どうしたの?」 声をかけると私に気付いて振り向いた。 「あ、なんか…弁当忘れたみたいで、さ。」 「お弁当を?」 受験の日に限って忘れるなんて…。 と、私の目の前を見る。 そうだよ!! 「あのさ、私お父さんの間違えて持って来ちゃったから、食べる?」 「え、いいの?」 そう言って私のお弁当を覗く和也くん。 「私だけじゃ、食べきれないもん。」 和也くんは椅子を私の机の横に寄せる。 そして2人で食べ始めた。
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