優人と少女

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『優人さん、大丈夫?顔色悪いよ?』 「大丈夫だ。それよりどうするんだ?俺はもう帰るが」 母さんを思い出すと心が重たくなるので、できるだけ早く帰って気分をリフレッシュさせたい 『んー…あっそうだ!優人さん、私の家まで来ませんか?』 「…なにが目的だ」 俺はすかさずなにが目的かを問う。答えはだいたい察しはついているが 『えっとね…私の家にお友達を連れて来れば、学校に行ったってお母さんは思うかなぁーって…』 やはりそれが目的か。分かってはいたが…さて、どうしたものか 「…分かった。行ってやるよ」 俺は秋住の誘いをOKした。気分が悪くなったとはいえ、どうせ家に帰ってもやることはない 『あ、ありがとうです~んにゅ!』 「分かった!分かったから抱き付くな!」 こうして俺は、秋住の家に向かうために学校を後にした
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